家族信託の制度を利用した大きな理由のひとつに自分自身の意思による事業継承と、収益不動産を相続として有効活用して欲しいという考えがあったからです。制度を利用する前は自分の意思がしっかりと伝えることが可能なうちに、しっかりと意思表示ができる点に大きな魅力を感じていましたが、その他にもいくつかのメリットがありました。事業の継承に関しては自分の会社を先々まで残したい思いから、二代目の後継者のみではなくそれ以降の後継者も指定できる点に魅力があります。不動産は家賃収入など収益性があることから、複数の子供への相続を考慮し一人が判断能力がなくなった場合でも家賃収入はそのままで、様々な契約に関しては全員の意思のみでの決定ではなく子供同士で家族信託制度を利用した信託制度が利用できるのもとてもよいです。